「ざれごと寝言大事なこと」日記#6

西山香葉子という同人者の本性がわかる? ぺーじです。

手に取ったときはあるあるある、と思ったが、数日たって、また女を二種類に分けて対立させてる本か、ちっ、と思いつつ読んだら、どうして対立するかという理由がちゃんと書いてあった→著者の衿野さんの方がわしより一枚上手だったみたい。
それは、社会にダブルスタンダードがあること。
「仕事に男も女もない」
「女性には女性らしさを生かしたやり方がある」
だからか。
以下、印象に残った場所におけるアタシの主観を。

スノボ仲間のちゃんの女が仲間と結婚、相手は目立たない大人しいタイプだが資産家の息子でお祝いにマンション1棟もらったんで、さんの女はキーッとなったようだがあたしに言わせりゃ、目立たない大人しいタイプだからって恋愛対象に入れてなかったのが馬鹿。親が資産家だということの聞き出し方知り方によってはまた見方が変わるかも知れんけど、目立たないタイプにだって当然いいところがあるはず(P.26)。

ちゃんの女の中には、仕事を円滑に進める→認めてもらって企画を通りやすくするためにオヤジを転がす、というタイプがいるようだが、うちの母はこれと似たようなことを割と最近言ってたような気がする(P.61)。社会で実権を持っているのはオヤジだから理にかなってはいるが、真似をしろと言われてできる自信はアタシにはない。

ちゃんの母の「まったく整理しないでいきなりしゃべり始めて、そうそう、と用件を言う、というのは自分に思い当たるので改めよう。しかし、この母の娘はさんタイプで、親知らずを抜いてえらい目に遭ったのに、母に水臭いと怒られたのは同情する(何で怒られたのかは読もう)。

1人前の社会人ならセクハラくらいかわせ、というのはオヤジというか強者の論理だと思う。これを女性上司に言われたら……さん度が高まりすぎてオヤジ化したんだ、と悲しいな。

芸能界と少女漫画家にはちゃんタイプが多いらしいが、それは、いい仕事をしてもらうために周囲が彼女たちに気を使う側面があるかららしい。ただ、同人出身者は違うと思う。それは、同人女って、大人になってからの知り合いが多いせいか、さん付けで呼び合うことが多いからだと言うのがアタシの経験則。ただ、年上から見て年下をちゃん付けするのはアリよ。

ちゃん付けで呼び合って私たちオトモダチよね、と確認しあうようなベタベタした付き合いは苦手。親しい友達からもさん付けされてきた。

と自慢げに言ってたのもいた。前半3分の2はわからんでもないが、最後のは自慢することと思えない。ワタシハカタクルシイオンナデス、と言っているようだ。

「ちゃんの女のなれの果て」は、若い頃と今は違うことを理解できていないこと→自分の子供とその世代からちゃん付けされたいと思う女は薄気味悪いと思う(思ってもいいが、そういう女をこう感じる女もいることはわかってください)。
さんの女は白黒はっきりつけたがる。

アタシの友人にはどちらもここまでイッちゃってるタイプはいなかったな。さぞ多くの女に取材をしたんだろう。衿野さん、お疲れさまです。

ちなみに、この本を最後まで読めたアタシはさんタイプだって(納得行くものはある)。

「さん」の女、「ちゃん」の女

「さん」の女、「ちゃん」の女